洋服って結局、気に入ったものとか着心地のいいものしか着なかったりしますよね。理想は一軍ばかりのワードローブ!でも現実はそうもいかなくて。
ならば、着ていない服は定期的に処分し風通しのよいワードローブにするのが妥当なラインかと思います。
とはいえ、着ない服の処分。これがなかなか難しいという人も多いのでは?わかっちゃいるけど、できない。今回は洋服の処分とそのハードルを下げる方法を紹介します。
- どの服を捨てたらよいのかわからない
- 服を捨てる基準を定める!
- どんな服を残せばよいのか?
- 服を捨てるのが苦痛な人へ「ハードルを下げる方法」
- ゴミに出さずに洋服を処分する方法
- 「不安や罪悪感とどう向き合う?」
- まとめ
どの服を捨てたらよいのかわからない
衣替えのタイミングで洋服を処分しようと思っても、どれを捨てていいか迷ったあげく結局またすべてしまい込んでしまった、という経験をした人も多いのでは?
お困りポイントは「どの服を捨てたらよいのかわからない」ことではないでしょうか。いざ捨てようと洋服を手に取っても全部必要に思えてくる……。
服を捨てる基準を定める!
本音は「ほとんど捨てても大丈夫☆」と言いたいくらいなんですけども洋服を捨てる基準を挙げてみます(大学生私服もしくは、社会人の休日カジュアル服を想定しています)。
- 不特定多数の人に会うとき失礼のない洋服は残す
- 複数の同じデザイン、同じ色柄のものは処分
- 登場回数の少ないものから処分
- 互換性のあるものは処分してもよい
- 長いスパンで着るアイテムはとりあえず残す
「不特定多数の人に会うとき失礼のないような洋服」はマストで残す
近所のコンビニなど、適当にそこらへんにあるものを着ればよい場面で「あのジャージ捨てなきゃよかった!!」と後悔することはまずないでしょう。ワンマイルウェアに関しては、誤って捨ててしまってもダメージは大きくありません。
でも、冠婚葬祭などではスーツや礼服が絶対的に必要です。そして、冠婚葬祭ほどではなくても少しはきちんとした服装が必要なシーンも出てきますよね。
そんなときにあわてないように、カジュアルながらも不特定多数の人に会うとき失礼のない格好になる洋服はマストで残した方がよいでしょう。
イメージはこんな感じ。 カジュアルだけど、なんとなくきちんと見えるアイテムです。
25着アイテムの中では以下が該当します。
これらのアイテムがあれば、そこそこきちんとした格好になるはずです。夏ならトップスをポロシャツにして対応。
きちんと感大と中の上段のアイテムが残したいアイテムです。
同じデザイン、同じ色柄のものが複数あるなら処分
どうも人には洋服の好みに偏りがあるみたいです。ワードローブに黒い洋服がずらっと並ぶ人もあればタンスの引き出しにボーダーばかり並ぶ人もあるでしょう。
そういう私もワードローブのバランスを気にせずに買い物を続けるならば、ブラックウォッチ柄か迷彩柄の洋服ばかりがクローゼットに並ぶでしょう。
それほどこだわりがあるわけでもないのにいつのまにか同じようなアイテムばかりあり「着る服がない!」と感じているのなら、それらの洋服は部屋着にするなり人に譲るなりして処分しましょう。
自分は黒ばかり買う、ボーダーばかり買うといったクセがあることに気づいたら、それをキモに銘じて買い物にて黒やボーダーのアイテムを手にしたときに、自戒してください。
「あれ?もう持ってなかったっけ?」
手に持っていた黒Tやボーダーシャツをそっと陳列棚に戻して帰宅しましょう。
登場回数の少なかったアイテムから処分!
例えば、床面積x㎡を占めるアイテムAと、同じく床面積x㎡を占めるアイテムB。Aは着まわしやすく、登場回数多い、一方Bは着まわしにくくほとんど登場しないとします。
賃貸で部屋を借りているのなら、床面積x㎡に対して何円かは支出しているわけです。だとすればAとB、どちらがコスパがよいでしょうか。
これは、ほとんど使わないものを保管するコストをどうとらえるかというお話。今年着なかった洋服は今後も着る可能性が低い。登場回数の少なかったアイテムから処分しましょう。
クローゼットところてん方式
いやおうなしに着ていない洋服がはっきりさせることができるのがクローゼットところてん方式です。
野口悠紀雄先生の「超」整理法にある押し出しファイリングは、書類管理のための方式ですがそれを洋服に応用します。まずは、着た洋服をクローゼットに戻すとき一番左にかけるというルールを設けます(右でもいいです)。
コレを繰り返すうち出番の多いものは左側へ、出番のない洋服は右側に自動的におしやられます。季節が終わるころには登場回数の多いものと少ないものがはっきりします。
タンスの引き出しで管理しているアイテムなら、洋服を立てて並べてこちらも左か右か押し出しの方向を決めておいていけばよいでしょう。
今後、洋服を買うなら登場回数の多くなるであろう定番アイテムから優先的に揃えることをおすすめします!
互換性のあるものは処分
どこかとどこかのブランドの1回限りのコラボアイテムとか、父親からもらった思い出たっぷりの年代物の腕時計とか。二度と手に入れることができないであろうものを捨てるかどうか迷うなら、捨てないを選択します。
一方、互換性のあるアイテムは処分の対象です。洋服はだいたい互換できます。また買えるものは、また買えばいい。
一旦手放したアイテムが再びほしくなるということは、ほぼないでしょう。目新しいものが欲しくなりますから。もしまた買い戻すようなことがあるなら、それはあなたとかなり相性のよいアイテム。My定番にしてみては?
長いスパンで着るアイテムはとりあえず残す
洋服はすぐに劣化する消耗品と耐久性があり長くもつものとがあります。
ブーツなどは手入れと修理を続けたら何年も履けますが、Tシャツやポロシャツなどはヘビーユースをしたらワンシーズンでもへたって着れなくなる。
長いスパンのアイテムなのか、短いスパンのアイテムなのか、区別して対応しましょう。
25着アイテムの中では以下が該当します。
- 長いスパン:チャッカブーツ・ワークブーツ・Pコート
- 短いスパン:Tシャツ・ポロシャツ・白シャツ
アイテムを買い足すときにも長いスパンのタイプはよく検討する!
長いスパンのアイテムを適当に買ってしまうのも、クローゼットに不要なものがたまる一因です。なまじっか耐久性があるので劣化を捨てる理由にできないし、高価でもあるのでもったいないという気持ちが発動しやすいのですよね。
だから、長いスパンのアイテムに関しては「ピンとこないなら買わない」「納得いかないなら買わない」を心がけてください!
どんな服を残せばよいのか?
捨てる基準がよくわからないなら、裏側から考えてみましょう。どんな服を残せばいいのか、がわかっていれば捨てる基準もわかるはず。
死蔵品になりにくいのは、次のような着まわしのきく洋服です。
■シンプルなデザイン
■無地
■基本色(黒、ネイビー、グレー、カーキ、ベージュ...)
■定番アイテム
こちらに着まわしのきく定番アイテムを集めました!
【ワードローブ】メンズファッションの定番アイテム!おすすめ25着
着まわしのきくアイテムは、どのアイテムとも相性がいいのでおのずと出番が多くなります。
出番が多いアイテムは出し入れしやすい場所に置かれるし、印象にも残るのでまた出番がやってくる。一方、出番の少ないアイテムはその逆で、ますます出番がなくなり死蔵品と化してしまうのです!
服を捨てるのが苦痛な人へ「ハードルを下げる方法」
ハードルを下げる方法をいくつか挙げます。
- 目の前から不要だと思える洋服を一旦消す
- 手持ちの洋服の全体像を把握する
- 「あれ捨てなきゃよかった問題」に役立つ心構え
目の前から不要な洋服を一旦消す
手放すことがどうしても苦手だという人には「目の前から不要だと思える洋服を一旦消す」作戦をおすすめします。
手放すのを迷った洋服は段ボール箱にでもつめこんで一旦封印。段ボール箱には封印当日の日付けを書きます。それから押し入れの奥にでもつっこんでおきます。
さあ、目の前から不要な洋服が消えました!
それらの洋服がなくても、何の問題もなく生活ができるはずです。1年か2年ほど寝かしたら、立派な手放す根拠のできあがりです。
他人から「これ、いらないんじゃない」と言われるとあれこれ言い訳したくなりますよね。
でも、洋服を封印することではっきりした「1~2年、これらの洋服がなくてもまったく困らなかった」という事実には、自分自身もあらがいようがないのです。
手持ちの洋服の全体像を把握する
洋服を手放すのが苦手な人は、おそらく「自分がどれだけの洋服を持っているのか知らない」のだと思います。
捨てなくていいです。捨てなくていいので一度、手持ちの洋服をすべてひっぱりだして目の前に晒してください。
普段「着る服がない」なんて思っているはずなのに、あまりの多さに驚愕すると思います。
なんならすべての洋服の枚数を数えてみる。女性が持っている洋服の数は平均200着だそうなので、男性でも軽く100着はあるのでは?
「アウター」とか「靴」などとざっくりタグ付けしてエバーノートにぶちこむだけでも十分だと思いますが最近はクローゼットアプリもありますし♪https://t.co/Jo17nqVl2t
— 🐰じゃむ@25着で男子大学生着まわし🐰 (@25jarmusch) December 11, 2018
手持ちの洋服をデータ化したら、買い物するときに買い足すものが手持ち洋服と相性がよいかチェックしてから買うようにしましょう。店員さんに相談するときも役立ちます。
すべての洋服を一目瞭然状態にすると「言うけど、俺そんなに服持ってないし」という言い訳ができなくなる。
自然に自動的に強制的にいやおうなしに「処分しなきゃ」という気持ちがわいてくるのです……。
あれ捨てなきゃよかった問題
私も大量のモノを捨ててきました。捨てたモノたちの大部分は思い出しもしないくせに、いくつか「あれ捨てなきゃよかったー!」というモノもたまに出てきます。それはそれで結構ダメージがあるんですよね。
おそらく手放すことが苦痛な原因として「あれ捨てなきゃよかったー!」という後悔を味わいたくないのもひとつなのでは?しかし、手放さない限りモノは増える一方!
パレートの法則を活用!
そこで「あれ捨てなきゃよかった問題」に対してどういう心持ちでいればいいかという話ですが、ここはパレートの法則を利用しましょう。
パレートの法則(パレートのほうそく)とは、経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという説。 80:20の法則、ばらつきの法則などと呼ばれることもあるが、本来は別のものである。 Wikipedia「パレートの法則」
つまり、
- 捨てたモノの8割は捨ててよかったモノ
- 2割は捨ててはいけなかったモノ
だと考えます。
私は「アレ捨てなきゃよかったー!!!」と地団駄踏むたびに自問します。
「2割のモノのために、8割の必要ないモノをとっておくべきか?」
答えは「否」。モノが少ない快適さを選択します。
では、最初から2割を見極める目を持っておけばいいではないかとも言えますが、当時の私にはそんな能力がなかったのだっ!仕方ない。
それに、大量のモノを捨ててきてわかる感覚として「アレ捨てなきゃよかった」は2割もありません。1割もないでしょう。いや0.5割もないかも。
手放すことが苦手な人は一度自問してみてください。
「0.5割のモノのために、9.5割の必要ないものをとっておくべきか?」
ゴミに出さずに洋服を処分する方法
なんとか手放す洋服を選択した。それでは、それらを処分しましょう。燃えないゴミに出さなくとも、不要な洋服を手放す方法はいろいろあります。
- 家族や友人などに譲る
- フリマアプリなど使ってネットで売りさばく
- リアルのフリーマーケットで売りさばく
- リサイクルショップに持ち込む
- リメイクする
- 掃除に使う
- 寄付をするetc.
Tシャツや靴下など吸水性のいいものはウエスにしてどんどん掃除に使う。デニム生地なんかも意外と油汚れなどのしつこい汚れに使い勝手がよかったりする。
また、着ていない洋服はリメイクできないか考える!第二の人生を与える!
【いらないボトムスの丈つめる1⃣】#断捨離 で出てきた、いらないボトムスは
— 🐰じゃむ@25着で男子大学生着まわし🐰 (@25jarmusch) June 15, 2020
丈をつめ #短パン にしてこの夏履きまくる
というライフハック👍
100均に「裾上げテープ」なるものがあります
アイロンで裾上げができます
洗濯重ねると剥がれてくるけどね😙
裾上げテープ:https://t.co/JwQIlxCzSt
リサイクル市場での服の価値を知る
手放すことが苦手な人はリサイクル市場での洋服の価値を知るのもいいと思います。 実際に売ると「こんなに安いの!?」と愕然します。
ネットオークションやフリーマーケットで不要な洋服を売りさばく手間や労力。結構なもんです。
何度か洋服を売りさばき、売値に驚愕し、さほど報われない手間や労力を知ると、何の考えもなく洋服は買いにくくなる。これも「断」ですね。
「不安や罪悪感とどう向き合う?」
我々は洋服を手放すことのになぜこんなにも苦痛を感じるのでしょう。それは「罪悪感」と「不安」が手放す行為の奥に控えているからです。
不安も罪悪感も、どちらも「恐怖」から派生したものなのですが、ここでは不安と罪悪感を分けて考えてみます。
不安と手放す勇気のバランス
洋服を手放すときに「必要になったときに困らないだろうか」という不安が湧いてきます。「不安」に邪魔されて洋服を手放せない人のバランスは以下のようになっています。
手放した後のスッキリ感については、実際に手放した経験がないとイメージしにくいでしょう。手放し上手の人のバランスは↓のような状態です。
手放すことへの不安感より、手放しても大丈夫という自信や安心感(+手放した後のスッキリ感)が大きい人は、さくさく洋服を手放せます。
つまり、手放せない理由は自信のなさであり、不安であり。自分のことを手放しベタだと思うのなら、一度はなぜ不安を感じるのかその理由を掘ってみてもいいかもしれません。
なぜなぜ分析で不安の正体を探る!
不安の正体を探るには、トヨタ生産方式で使われるというなぜなぜ分析がおすすめ。
なぜなぜ分析とは、ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段である。 Wikipedia「なぜなぜ分析」
5回くらい「なぜ」を繰り返すと自分の知らない自分が出てきます。
例えば、仮にA男くんがなぜなぜ分析をしたとします。
洋服を手放すことは不安だ
↓ナゼ不安なの?①
手放したものが実は必要だとわかったときが苦痛だから
↓ナゼ苦痛を感じるの?②
自分の判断力のなさを責めたくなるから
↓ナゼ判断力のなさを責めたくなるの?③
昔から大事な場面で判断を失敗してきたから
↓ナゼ判断を失敗するの?④
大事な場面だと緊張し、焦って適当に判断をしてしまうから
↓ナゼ適当な判断をするの?⑤
緊張するとその場から逃げ出したくなるから
質問を繰り返すことでA男くんのなかから「緊張すると逃げ腰になるキャラ」が出てきました。
人によって結果はまったく違ってくると思います。コワイもんが出てくるかもしれませんし、意外と大したことないかもしれません。
こればっかりは向き合ってみないと、自分が何を怖れているのか自分でも分からなかったりするんですよね。
もしなぜなぜ分析をしてみて、謎の結果が出たというのなら、コメントなどで質問く~ださい!一緒に考えましょう。
ツイッターもやってます٩( ᐛ )و
[A男くんの不安の正体を検証してみる]
出典:Jesus Overcomes Temptation. Etching by Jan Luyken|Wikimedia Commons
A男くんの場合、洋服を手放す不安は「緊張して失敗する自分」を責めているところから来ているようです。そんな自分をカッコ悪い、ダメだなヤツだと思っているのかもしれませんね。
ダメな自分に向き合いたくないので、これ以上の不安に耐えられない。だから洋服を手放せない。A男くんの不安の正体とはそんなところなのではないでしょうか!?
でも、本来は洋服を手放すことと緊張して失敗することって関係ありませんよね?
不合理な感情に振り回されていることに気づけば、苦痛を感じずに洋服の処分を進められるはず。
または、洋服を手放す判断に失敗したのだとしても「仕方ないさ」「これくらいの失敗はたいしたことがない」などと自分を責めずにおおらかに構えていられるようになるといいですね。
洋服の処分と罪悪感
洋服の処分でもてあます感情。もうひとつが罪悪感です。
ピンとこなかったり納得いかなかっったりしたまま買ったアイテムは、いくら高額だとしても出番はありません。いまいち気に入っていないアイテムになかなか手はのびませんしね。
そんな出番の少ないアイテムはさっさと処分したらいいではないかという話ですが、そこには「罪悪感」の壁が立ちはだかります。たいして使わないものを買ってしまったことへの罪悪感が選択の力を鈍らせるのです。
見ないふりしてそのまま保管しておけば罪悪感と向かい合わずにすみます。その方がラクですよね。
一方、「捨てる」を選択する場合は罪悪感と向き合わなくてはなりません。
罪悪感はツライが社会の維持に役立つ?
文化人類学者ベネディクトの『菊と刀』によると、恥や罪の意識は社会を維持するために機能しているのだそうです。
犯罪心理学者ロバート・D・ヘアによるサイコパシー・チェックリストではチェック項目のひとつに「良心の呵責あるいは罪悪感の欠如」が挙げられています。
つまり、サイコパスは罪悪感がない。
サイコパスは精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)では反社会性パーソナリティ障害に分類されています。
こう言えるのでは。
「社会の構成員それぞれが秩序を守ることで、社会を維持させることができる。社会の構成員が秩序を守るためには罪悪感が必要である」
道端で昼寝している犬を蹴り上げるとき良心の呵責や罪の意識を感じるべきだとは思いますが、自分が所有しているモノを捨てるのに本来なら罪悪感は必要ありません。
だって、個人が所有するモノを捨てても社会の維持と関係ないし(ただし自治体のルールにのっとって捨てるべし)。まあ、エコという観点からすると罪悪感発生しそうですが。
なのにモノを捨てるとき、罪悪感が発動してしまう。頭の中では断捨離をした方がよい、モノを捨てた方がよいと考えているにもかかわらずです。困ったもんだ。
罪悪感という不快な気分を感じたら思考停止してそれ以上進めません。不安を感じたら思考停止してそれ以上進めないのと同じ。
「今、罪悪感感じたよ!僕、いい子でしょ?だからここにいさせてね☆」
多分我々は、モノを捨てようとするたびにこんな風に社会にエクスキューズをしているんです。
「捨てる」ことは「捨てられる」こと?
罪悪感が人を社会の枠にはめます。罪悪感がない人は社会からドロップアウトしてしまう危険性があります。社会からドロップアウトすることは、社会から見捨てられるということでもある。
つまり、モノを捨てることで「罪悪感=社会からのドロップアウト=自分が見捨てられる」と強烈にイメージさせられるから捨てるのが苦痛なのではないでしょうか。
自分がモノを捨てようとしているくせに、同時になぜか自分が捨てられるという恐怖を感じる。不思議ですよね。
でも、罪悪感が人を社会の枠にはめる、とういことなら、罪悪感を感じることがすでに社会の一員の証なわけです。
じゃあ、逆に、罪悪感はモノを捨てるときの免罪符になりうるのではないか?モノを捨てるときに罪悪感を感じたら、もうそれでOKってことでいいのではないか?
「今、モノを捨てようとして罪悪感感じた!つまり自分は社会の一員~。大丈夫~。見捨てられない~。だからモノ捨ててもOK」
と頭を切り替えて罪悪感から解放される……のはいかがでしょうか。だめ?
それに、仮にモノを捨てることが罪なのだとして、罪悪感によって不快な思いをすることでもう罰を受けているのでは?たかがモノを捨てるのに、我々はいちいち苦痛を与えられ罰せられているとしたら不合理な話ですよね。
まとめ
不安や罪悪感から解放されると、モノへの執着も消えていきます。洋服を手放すことが苦痛ならば不安や罪悪感について、一度考えてみてはいかがでしょうか~!?
もう服を増やしたくない!
少数精鋭ワードローブでいきたいならこちらをご参考ください。
【カプセルワードローブとは】
流行に左右されない着回しのきく少数アイテムで、あらゆるシーン、季節に対応したコーデを作れるワードローブ!