USA!アメリカスニーカーブランド12選【老舗の東海岸vs.センスの西海岸!?】

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f:id:jarmusch:20190119185406j:plain:w300 スニーカーといえばアメリカ!ですよね。そもそもスニーカーは、アメリカのゴムメーカーが作り始めたって知ってます?


今回はスニーカー発祥地のアメリカ東海岸系のブランドから後進の西海岸系まで、アメリカのスニーカーブランドを、誕生の経緯をふまえつつご紹介します!USA!USA!

ゴムメーカー由来!東海岸系スニーカーブランド

スニーカーの歴史はキャンバススニーカーから始まるのだ。

東海岸系スニーカーブランド

スニーカー元祖のカタチはゴム底キャンバスアッパー!ゴム底スニーカーをつくる技術はゴムメーカーがあみだしました。


ってことで、まずはスニーカー発祥の地とも言えるアメリカ東海岸のスニーカーブランドを紹介します!

Colchester Rubber Company (コルチェスターラバーカンパニー)

コルチェスターラバーカンパニーは世界初のスニーカーメーカー。1888年にコネチカット州コルチェスターで誕生しました。


コルチェスター社は、すでにゴムメーカーとしてバルカナイズド製法のレインブーツやガロッシュ(靴用の防水カバー)を生産していたので、その技術を応用してスニーカーを開発したのです。


こちらは、世界初のバスケットボールシューズ。1892年に誕生したAlphaモデル。

コンバースオールスターはAlphaをもとにしたされてます。つまりAlphaはスニーカーの元祖中の元祖~!

バスケはコルチェスターの街から80kmほどの距離にある街で誕生しました。


コルチェスター社を立ち上げたアーヴィング・ワトキンソンはバスケを開発したネイスミス博士とともにバスケットボールシューズを開発することになったのです。

United States Rubber(USラバー)

USラバーは1892年に地元のゴムメーカー9社と関連企業が合体してできた会社です。同年、コルチェスター社もUSラバーに吸収されています。 f:id:jarmusch:20190119185400j:plain USラバー設立時に合併した東部の既存ゴムメーカー9社

(参考)May13,1893 The New York Times |timesmachine.nytimes.com
当時は自家用車が普及し始め、タイヤの需要が増加した時代。

また、テニスが庶民に広まってきたりバスケが誕生したりで、バッシュやテニスシューズへの需要も増加。ゴム業界は勢いづいていたのだ。


USラバーは誕生して4年後の1896年にはアメリカの株価指数「ダウ工業平均」の12銘柄にのぼりつめます。つまりは当時のイケイケ企業だったのだ! f:id:jarmusch:20190119185429j:plain 1896年のダウ工業平均の12銘柄

※コルチェスター社の共同創業者のジョージ・ワトキンソン(アーヴィングの父)はもともと、Candee Rubber Companyのマネージャーでした。


現在のダウ工業平均の銘柄はコンピュータや流通、金融など。すっかりサマ変わりしています。ダウ平均は業界の栄枯盛衰がわかる目安。

Keds(ケッズ)

そんなイケイケなUSラバーは、吸収したコルチェスター社のスニーカー製造技術をもとにブランドを立ち上げます。それが1916年に誕生したケッズ


こちらはケッズを代表する定番モデル「champion (チャンピオン)」。もともとUSラバー名義でも販売されていたオックスフォードスタイルのテニスシューズです。

キャッチフレーズはsneaker(スニーカー)!sneakは「音を立てずにそっと忍び寄る」という意味。


カツカツうるさい革靴に対抗してゴムソールの特徴をアピール!


我々が気軽にゴム底運動靴を「スニーカー」と呼ぶのもケッズの広告からきているのです。

ケッズが生まれた当時は女性向けのスニーカーは販売されていませんでした。そこで、ケッズは女性向けスニーカーを販売したため若い女性から支持を得ます。


その後、ラモーンズらセレブが愛用したためケッズは男性にも広まっていきます。

1976年リリース。ラモーンズの デビューアルバム 『The Ramones/ラモーンズの激情』 

PRO-Keds(プロケッズ)

さらに、USラバーはコンバースへの対抗をもくろみ、バスケットシューズをメインにしたケッズの新たなライン「プロケッズ」を1949年に立ち上げます。


こちらはROYAL AMERICA(ロイヤルアメリカ)。

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PRO-Keds(プロケッズ) ROYAL AMERICA LO(ロイヤルアメリ...
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つま先のネイビーの2本線と、ソールの赤青のラインが特徴。


懐かしい雰囲気のキャンバススニーカーです。ちなみに、プロケッズは日本ではオカモト株式会社がライセンス販売をしています。

B.F .Goodrich(BFグッドリッチ)

ベンジャミン・フランクリン・グッドリッチ博士(B.F.グッドリッチ)が創設したBFグッドリッチは1870年に誕生。ほどなく世界有数のタイヤ・ゴムメーカーに成長します。


BFグッドリッチは1933年にポスチャーファンデーションを開発し、スニーカー業界に参入します。


ポスチャーファンデーションとは、インソールの内側に7度の傾斜をつけ、土踏まずを厚くし姿勢を矯正する技術のこと。

JACK PURCELL(ジャックパーセル)

このポスチャーファンデーションを使って、1935年にはスポルディングが販売していたジャックパーセルの製造・開発を請け負います。

※↑こちらは現在のコンバース版ジャックパーセルです。


ジャック・パーセルのデザインの特徴はつま先に入ったスマイルライン!それからヒールのマーク! f:id:jarmusch:20190119185347j:plain:w300 出典:コンバース|ヒストリーhistory|ジャックパーセル

ひげのように見えますがこれはポスチャーファンデーションを表したデザインなのだ。

ジャックパーセルもセレブに愛用されるスニーカーでした。

こちらはジャックパーセルを履くジェームス・ディーン。

ソールにBFグッドリッチ社のロゴが映ってます。

また、ニルヴァーナのカート・コバーンが履いていたなど。

PF Flyers (PFフライヤーズ)

BFグッドリッチはポスチャーファンデーションをひっさげ自社スニーカーブランドを立ち上げます。

打倒コンバース!打倒ケッズ!それが1937年にスタートしたPFフライヤーズ

PFはポスチャーファンデーション(Posture Foundation)の頭文字からとっています。


PFフライヤーズのスニーカーは、1950~60年代のアメリカで大人気で当時の子どもたちにとっては憧れのスニーカーでした。

↑『The Sandlot /サンドロット』(1960年代の夏の少年野球チームを舞台にした映画)で登場するベニー少年がPFフライヤーズのセンターハイを履くシーン。

こちらはオール・アメリカンラインから出た現在のセンターロー。

親会社であるニューバランスのFresh Foamテクノロジーを採用し、現代にアップデートされたオールアメリカンです。

現在、PFフライヤーズはいろいろあったのち(あとで説明します)、ニューバランスの傘下に。

ポスチャーファンデーション技術を持つPFフライヤーズと、もともと矯正靴から始まったNBは相性がよいのかもしれませんね~。 

SperryまたはSperry Top-Sider スペリートップサイダー

1935年にマサチューセッツ州レキシントンで誕生したスペリートップサイダーは世界初のデッキシューズブランド!1940年にはUSラバーに買収されます。

現在は他のUSラバー由来のブランドと同じくWolverine World Wideのいちブランド。改名してスペリーになってます。

こちらはスペリーの定番CLOUD CVO(クラウドCVO)。 

水に濡れた甲板だとすべっちゃう問題を、ゴムソールに溝を入れる「スペリーソール」で解決!

スペリーは古き良きアメリカの象徴のような存在です。こちらは休暇でクルージング中のケネディ大統領。 f:id:jarmusch:20190119185352p:plain:w300 出典:http://www.sperrytopsider-japan.com/history/

ケネディ大統領の足元はスペリートップサイダー!プレッピーなケネディ大統領とプレッピーなスペリートップサイダー。

【プレッピーとは?】
アメリカ名門私立大学アイビーリーグに入学するための予備校「プレップスクール」に通う、白人エリート支配層に属する裕福な若者たちのこと。

オフィシャル・プレッピー・ハンドブックではプレッピーにマストハブ☆なアイテムとして、ラコステのポロシャツ、ブルックスブラザーズのB.D.シャツやローファーなどと並んでスペリーのデッキシューズ・キャンバスシューズを紹介しているのだ。

オフィシャル・プレッピー・ハンドブックは「こうすればプレッピーになれる!」的なファッション、ライフスタイル、進路の指南書(プレップを賛美しているわけでなく若干いじっているところが特徴)。

Converse(コンバース)

コンバースがスニーカー業界不動の地位を築いていたがために、USラバーは対抗してプロケッズを立ち上げたわけです。

そんなUSラバーの強敵コンバースも、もとはというと打倒USラバーのもとに創立されたブランドなんですよね~。

1917年にバスケットボールシューズとして開発さたコンバースオールスターは爆発的な人気を誇りました。アメリカでは「チャック・テイラー」としておなじみ。

マサチューセッツ州はボストン。ゴムメーカーが勢いのあった街でコンバースの創業者マーキス・コンバースは、ボストンのデパートに勤務していました。

親戚がゴムメーカーを立ち上げ大成功したこともあり、マーキスはゴム業界に大きな可能性を感じます。

「俺もやったるで!」とゴム業界に転身。やがてマサチューセッツ州で自分の会社をたちあげる。それがコンバースなのだ!

New Balance(ニューバランス)

こちらは1976年に誕生したU320。Uは男女兼用ユニセックスのU。320は最初にNのロゴを入れたモデルとも言われています。

ニューバランスは1906年にマサチューセッツ州ボストンで誕生。

スタートは矯正靴の製造メーカーなので、ゴムメーカー由来の他の東海岸系ブランドからすると少し毛色が違いますね。

また、ウィズ(足囲)サイズ選択を世界で初めて採用したブランド。NBの圧倒的な履きやすさはそもそもの創業時から始まっているんですね~。

1980年代まで月星化成(現:ムーンスター)が日本のライセンスを所持、販売をうけおっていました。今も強いつながりを持っているようです。

西海岸系スニーカーブランド

西海岸ブランドは東海岸ブランドに遅れてやってくる。

【創業年・ブランド名・本社所在地】

  • 1964年:ナイキ(オレゴン州ポートランド)

  • 1966年:ヴァンズ(カリフォルニア州コスタメサ)

  • 2003年:キーン(オレゴン州ポートランド)

ここで言う西海岸スニーカーブランドの特徴はこんな感じになります。

  • 新興→すでにスニーカー市場ができあがっている時期に参入

  • スニーカーブランドとして誕生

  • おしゃれ感・ライフスタイル感出してくる

ちなみに東海岸老舗ブランドの特徴はこんな感じ。

  • 老舗→バルカナイズド製法のスニーカー作りからスタート

  • ゴムメーカーとして誕生

  • 機能性重視

それでは西海岸系スニーカーブランドをチェックしましょう!

VANS(ヴァンズ)

ヴァンズはヴァン・ドーレン・ラバー社として設立。地元のスケーター、サーファーから人気に火がついたブランドです。

AUTHENTIC(オーセンティック)

VANSの最初のモデル、1966年誕生のオーセンティック。デッキシューズをオーダーメイドしたのがその始まりです。

OLD SKOOL(オールドスクール)

こちらは1977年デビューのオールドスクール。特徴的なサイドのライン、ジャズストライプから『ジャズ』とも呼ばれています。


amazonで購入⇒バンズ スニーカー Basic Old Skool VN-0D3HY28


当初はBMXライダー向けでしたが、厚いゴム底や接地面の広さがスケボーに適するためスケーターからも支持を得たスニーカー。

ヴァンズは1984年に経営破綻し、民事再生に入りました。

現在はアパレル企業のVF Corporationの傘下。ノースフェイス・ティンバーランド・レッドキャップ・ディッキーズなどのはヴァンズの兄弟ブランドにあたります。

VANSの日本企画とUS企画の違いと見分け方

ヴァンズでよく言われるのが、日本規格とアメリカ規格でモノが違うということ。

日本でヴァンズを買うなら流通ルートは2つ。ABCマートが企画・生産する日本企画かUSA企画です。

両者の違いはだいたい次のとおり。

  • 日本企画:品番V始まり・幅狭・ソールのつま先が反っている

  • USA企画:品番VN始まり・幅広・ソールがぺったんこ


ちなみに、USA企画といっても工場は中国やベトナム、インドネシア等にあるので、純粋なmade in U.S.A.というわけではないのです……。

KEEN(キーン)

つま先をプロテクトするサンダル「Newport」から始まったアウトドアシューズブランドキーン!

UNEEK(ユニーク)

こちらはキーン創業者の息子ローリー・ファースト・ジュニアが開発した2015年リリースのUNEEK

オープン・エア・スニーカーと銘打っているものの、これはスニーカーなのか?サンダルなのか?……迷うところですね。

そのうちデザインを真似たバッタもんが出回るだろうな……。クロックスやTevaみたいに。

珍しいもん好きな人はひとまずゲットしてみるのいいかもしれない。スニーカーととらえるなら断然、夏に涼しそうだし!

MADERAS

こちらはキーンにしては珍しい、バルカナイズド製法のオーソドックスなキャンバススニーカーMADERAS

結構お手頃価格なので、変わり種のキャンバススニーカーをお探しなら検討してみては!

オレゴン州ポートランドのキーンの現在の本社はリノベーションした建物にあります。

エシカル、サステナブルなどをポリシーに掲げそうなキーン。なにかと意識が高いのだ!

まったくの偏見です。

NIKE(ナイキ)

今や多国籍な巨大企業ナイキも西海岸発祥ブランドなのです。ナイキはもともとアメリカでオニツカタイガー(現アシックス)を輸入販売する会社でした。

CORTEZ(コルテッツ)

コルテッツは創業者フィル・ナイトの恩師かつ共同経営者だったビル・バウワーマンが開発したナイキ初の自社製オリジナルトレーニングシューズ。1971年リリース。

AIR FORCE1(エア・フォース1)

自社製スニーカーが軌道に乗ってきた頃、フィル・ナイトのもとにNASAの技術開発者フランク・ルディが「AIR(エア)」を持ち込みます。

AIR とは、ソールにエアバッグを仕込んで衝撃を吸収する技術です。

エア・フォース1はAIRを搭載したバスケットボールシューズ第1号!1982年にリリース。

その後、1987年にはAIRを可視化させたビジブルエア搭載のエアマックスシリーズが登場。スニーカー界はハイテク化が加速します。

フィル・ナイトの自伝『SHOE DOG』でも、いざアパレルに参入しようというときナイキの幹部たちの服が(自分も含めて)、のきなみダサくてフィル・ナイトが頭を抱える、というシーンがありますw

※ビジネス書大賞2018、大賞とのこと。

アメリカ陸軍!USアーミーのトレーニングシューズ

ではでは、アメリカキャンバススニーカーの番外編と言ってはなんなんですが。

1940~80年代くらいのUSアーミーの訓練用シューズやそれをモデルに商品化したスニーカーも押さえておこうと思います!

1940~50年代の米軍トレーニングシューズ

BIG C ARMYSHOES:コンバース 

ビッグCは1917年に誕生したオールスターの原型モデル。

こちらはコンバースのBIG Cラインから1940年代のアメリカ軍のトレーニングシューズをもとに商品化したビッグC アーミーシューズ。ホワイト、オレンジ、カーキの3カラー。

Grounder(グランダー):PFフライヤーズ

1940~50年代当時、人気絶頂だったPFフライヤーズも米陸軍にトレーニングシューズを納入していました。

その頃のトレーニングシューズを商品化したのがグランダー!2017年リリース。

アッパーの見た目はオールアメリカン。アウトソールは独特で耐久性を高め、溝を深くしたパターンに。 f:id:jarmusch:20190119185356j:plain:w300 出典:ろーぐす|楽天市場

1970~80年代:ARMY CONVERSE アーミーコンバース

1970~80年代に米軍トレーニング用シューズとして納入されていた、キャンバスアッパーローカットのバスケットシューズを通称「アーミーコンバース」と呼んだりもします。

手軽にアーミーコンバースを楽しみたいなら、コンバースが復刻したALL STAR ARMYSHOES(オールスターアーミーシューズ)を。

アーミーコンバースをもとにしてコンバースが商品化したスニーカー。ソールは防滑性を向上させたトラクションソールを採用。外見はローテクですが機能は現代に合わせてアップデート!余計なデザインのない質実剛健なスニーカーです。

国産ではバズリクソンズ×ムーンスターのアーミーコンバースもアツい!

こちらは1979年納入のアーミーコンバースを日本のミリタリーウェアブランド「BUZZ RICKSON'S (バズリクソンズ)」が復刻したBASKETBALL

ムーンスターのバルカナイズド製法で作ってます。

バズリクソンズは東京の東洋エンタープライズが1993年に立ち上げたミリタリーウェアブランドです。

ムーンスター(旧:月星)とコンバースは1981年にブランドライセンス契約を結んでいて、コンバース製品の一部は久留米のムーンスター工場で作られています。

福岡県は久留米のゴム三社といえばムーンスター、ブリヂストン、アサヒ。古くからキャンバススニーカーの生産が盛んだった地域です。

バズリクソンズのBASKETBALL はそんなムーンスターのバルカナイズド製法の技術が生かされたアツいスニーカーなのだ!

アーミーコンバースのファンが多いのは日本なのかもしれませんね。

ちなみに、1970~80年代に同タイプを納入していたPF社やMINER社のもなどもまとめてアーミーコンバースと呼ぶようです。

アーミーコンバースについて、くわしくはコチラの記事をど~ぞ!

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【おまけ】反トラスト法に出鼻をくじかれたコンバースとPFフライヤーズ

ざくっとアメリカスニーカー初期の概要を説明しました。次の疑問が浮かんだ人はいませんか?

・なぜジャックパーセルはコンバースから販売されているのか?
・なぜPFフライヤーズはニューバランスの傘下になっているのか?

1960年代はコンバース・BFグッドリッチ・USラバーの3強時代。これら3社がスニーカー市場を独占していまいた。 f:id:jarmusch:20190119185418j:plain ※東海岸系ブランド3強の変遷(一応時系列は左から右へと流れています)

1971年にはニューヨークの投資会社エルトラ社が、当時コンバースを所有していたストーンファミリーからコンバースを買収します。

さらに翌年、エルトラ社はBFグッドリッチ社のジャックパーセルとPFフライヤーズを買収。子会社のコンバースと統合します。

つまり、3強のうち2つが1つにまとまり、業界は次の構図に。

USラバー vs. コンバース&BFグッドリッチ


しかし、裁判所から「お前ら市場独占しすぎ!」って怒られちゃったのだ。

エルトラ社は1975年に日本の独占禁止法にあたる反トラスト法違反の判決を受けます。

【その後のコンバースとPFフライヤーズ、ジャックパーセルの行方……】
  • コンバースとジャックパーセルはそのままエルトラ社が所有

  • PFフライヤーズはPFインダストリーズが所有 

結局、PFフライヤーズはその後も身売りが続き現在はニューバランスの傘下におさまり、コンバースも2001年に倒産した後、ナイキに買収されます。

USラバー勢のその後

ではケッズやスペリーなどのUSラバー勢はどうなったかというと。


1979年にはマサチューセッツ州のシューズメーカーStride Rite(ストライドライト)社がUSラバー(当時はユニロイヤル)からケッズとプロケッズ、スペリートップサイダーなどのスニーカーブランドを購入。

2012年にはミシガン州のシューズメーカーWolverine World Wide(ウルヴァリン・ワールドワイド)がCollective Brands Inc.(Stride Riteの親会社)を買収。

現在、ケッズとプロケッズ、スペリートップサイダーはウルヴァリンのブランドです。3強はそれぞれどこかの親会社に買収されているのです。栄枯盛衰。

【ちなみに】USラバーとBFグッドリッチの本体はどうなった?

ちなみに、USラバーはスニーカー部門を売っぱらい、本業のタイヤ製造に専念することにしました。名称もユニロイヤルに変更しています。

BFグッドリッチも同様にスニーカー部門を売っぱらい、化学航空部門はグッドリッチ社として独立。タイヤ製造部門はユニロイヤルと合併。 その後の両社はこんな感じ。

  • ユニロイヤルの北米部門→1990年にミシュランが買収

  • ユニロイヤルのヨーロッパ部門→1979年にContinental AGが買収

  • グッドリッチ社→2011年にユナイテッド・テクノロジーズ社の傘下

こちらも栄枯盛衰なのですねえ。

バルカナイズド製法

バルカナイズド製法の発見なしにはキャンバススニーカーは誕生してないと言っても過言ではない!バルカナイズド製法とは1839年にアメリカの発明家、ナサニエル・ヘイワードチャールズ・グッドイヤーが発見した製法。当時のハイテク技術なのだ。

チャールズ・グッドイヤーは1844年にアメリカで特許を取得します。


その後、ライセンスビジネスを展開したため1800年代の終わりから1900年代のはじめに、アメリカ東海岸や中西部には多くのゴムメーカーが出現しました。 f:id:jarmusch:20190119185418j:plain


【創立年・社名・創立場所】

  • 1870年:BFグッドリッチ(中西部・オハイオ州)

  • 1888年:コルチェスター(東海岸・コネチカット州)

  • 1892年:USラバー(東海岸・コネチカット州)

  • 1898年:グッドイヤー(中西部・オハイオ州)

  • 1908年:コンバース(東海岸・マサチューセッツ州)

バルカナイズド製法の詳しい解説はこちらをど~ぞ♪

バルカナイズド製法を化学的・歴史的に解説!【スニーカーと加硫ゴムの歴史】 - 25着でオールシーズン着まわすメンズファッション

まとめ

以上、アメリカスニーカーブランドを発祥の東海岸から追随の西海岸までだいたい時系列になるように紹介しました。

くりかえしですがスニーカーの原型はゴム底のキャンバスアッパーシューズ。

そして、1965年のアディダス・ハイレット(スタンスミスの前身)、1966年K・SWISS のクラシック66が登場しレザーアッパーのスニーカーが主流になっていきます。

the.the25-item.com そして、1987年にはNIKE・エアマックスシリーズが登場し、スニーカー界はハイテクノロジークッションシステム競争に突入。

徐々にバルカナイズド製法は衰退していくのです……。

ちなみに、そんな現代でもスロバキア製スニーカーは、バルカナイズド製法の技術を使い続け昔ながらのキャンバススニーカー作り続けていて。

面白い立ち位置にあると思います。よかったらチェックしてみてください!

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