あいまいなファッション用語を考察してみる

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ファッションには、具体性がなくてよくわからない言葉遣いってありますよね。 おしゃれな友達が「あえての○○」とか、「逆におしゃれ☆」とか言い出したら、気持ちがざわつく人もいるんじゃないでしょうか。
 

 

というわけで、今回は謎用語を集めてみました。

「こなれ感」ってナンだよ!?

『こなれる』とは
 
①「こなす」ことができた状態になる ②技芸などにすっかり熟達して、ぎこちない点が少しも見られなくなる。 出典:新明解国語辞典
1からすると、「こなす」と「こなれる」は語源を同じとする仲間のようですね。なので、ファッションにおいて「着こなす」と「こなれる」も仲間ワードとみて差し支えないでしょう。
 
「着こなす」と言えば、対極にあるのが「着られる」。こなれ感という言葉は、これまたあいまいワードの「服に着られている」という言葉に関係してくると思うのです。どうやら洋服を着ることに、3つの段階があるようです。
 
着られるから着こなすへ
服と人の主従関係については↓こんな感じ?
 
人と服の主従関係
とすると、「着られている」から「着こなす」へと橋渡しをするのがこなれ感となるわけで。

こなれ感を制服着崩しから考察☆

学校の制服を例にします。きっちり正しく制服を着ていたピカピカの新入生。最初は制服に着られている感じ。七五三などで子供が着物を着ている感じですかね。日が経つにつれ、制服を自分なりに着崩していきます。
 
入学当初から卒業まで、制服の着方をまったく変えなかったという人はほとんどいないのではないでしょうか。 最初は緊張感もあって気負って着る制服。「制服に着られている」状態です。
 
しかし、毎日毎日着ていると、そのうち「けっ。また制服か。しかたないから着てやるか」という心持で制服を着るようになり、着崩しが始まります。
 
すると制服の方だった主役が次第に人間の方に移行していきます。 「着られる」→「着る」→「着こなす」の流れのできあがりです。
 
つまり、こなれ感とはファッションに自分流の着こなしを加えていき、それが気負った感じになっていないということ。
 
例が制服で限定的になってしまいましたが、制服の着崩しをする理由は、実は「みんながやっているから。」が一番大きかったりして、私服のこなれ感とはまたちょっと違ったりするかと思いますが。 
こなれ感の例→襟立て
こなれ感襟立て
 
こなれ感って言葉そのものもそうですし、なんか恥ずかしいと感じる人がいるかもしれないことは否めませんが…...。

「重い」とか「軽い」とかってナンだよ!?

  

ファッションにおいて重い軽いのイメージを表にすると以下のようなカンジ。
2015.1.30 重軽問題.jpg
つまり、生地が厚い、色が濃い、面積が大きいということを、全部まとめて「重い」と表現し、反対に生地が薄い、色が薄い、面積が小さいということを、全部まとめて「軽い」と表現しているわけです。
 
具体的には、冬の服装は服の生地も厚めですし、黒やネイビーなどの濃い色がメインです、さらに、寒いから体を覆う部分の面積も多めですよね。
 
となると、冬の服装は「重い」。 逆に、夏の服装は、生地薄手、白など淡色メイン、露出多くて生地の面積小さい。よって、夏の服装は「軽い」。

コーディネートに重軽は大切な概念なのです!

着回しにあたって「重い」「軽い」という概念はとっても重要です。というのも、コーディネートを組むときに、重い軽いのバランス調整作業をするからです。
 
例えば、冬はずっと「重い」ファッションが続きますよね。自分も重い、周りも重いでは、だんだん辟易してきたりするわけで、で、辟易してきた気分をなんとかするために、重い軽いのバランスを調整するのです。
2015.1.30 重軽バランス調整例.jpg
生地が厚く色の濃いアウターや色の濃く丈の長いボトムスに覆われたおきまりの冬の「重い」服装の足元に白い(色が薄い=軽い)スニーカーを加えたり、パンツの裾をロールアップする、クロップドにチェンジする(面積小さい=軽い)などして、全体の重い軽いを調整するわけです。
 
どうも、ファッションというものは、どちらかだけに傾くことを嫌うようで、重いだけの服装には軽さを、軽いだけの服装には重さを加えると、かっこいい、ということになるようなのです。
 
ちなみに、そういうさじ加減は女性が上手でして……。
 
女子が冬に半袖のモヘアニットを着ていたり(主にコンパで披露される)、ニーハイブーツとミニスカートの間に生足の絶対領域を見せていたりすると 「暖かくしたいのか寒くしたいのかわからない」 という気分にかられますが、あれも、モテという目的に最適化した重軽調整の結果ともいえます。

女子は高度なファッションテクニックを使って世を渡っているのだ!

差し色とは!?

 『単一の淡い地色に,濃い色を柄のように小さく配すること。ポイント-カラー。』 by 大辞林

ファッションコーディネートで考えるなら、

 
・洋服全体はネイビーなどのワントーンに抑えて、スニーカーはビビットな黄色を履いてみる
・同じく洋服をワントーンに抑えて、洋服の反対色になるような色のバッグを持つ
 
などとすると、スニーカーやバッグの部分が差し色として機能するわけです。 ワントーンで全体がぼんやりしたところへのアクセント。いわばスパイス。
 
うどんには七味を、ウナギのかば焼きに山椒を、ワントーンコーデに差し色を。

着まわしと差し色

2015 春物 冒頭.jpg
さて、このブログは、最低限の基本的なアイテムで着回すということを考えています。 なので、各アイテムは、色も黒、ネイビー、カーキなどの基本色で、 デザインもシンプルなものに限りたいと思っています。
 
すると、何が起こってくるかと言うと、 地味とか、他の人とかぶってるとか、変わり映えしないなどという問題が発生してくるのです。 まあ、ダサいと思われないことが一番だとするなら、それでもOKなのですけども。
 
とはいえ、最低限の基本的なアイテムで着回すにあたり上記の問題が発生するので、そんなとき、 差し色は力強いテクニックとなってくれるのです。
2015 差し色コーデ.jpg
 
【夏の差し色コーデ】
↑のイラストで言うと、ポロの裾から見えるレイヤードのチラ見せや、きれい色のポロシャツ、デッキシューズ、トートバッグ、腰巻やプロデューサー巻きをしているカーディガンやシャツが差し色にあたります。  

まとめ

以上。ファッションにまつわる謎用語を考察してみました。

 

ちなみに「あえて」や「逆に」が意味するところは 「正統派コーデなのでそのままにしておいてもいいのに、あえてミスマッチなアイテムを投入する」とか、「ダサさが極まりすぎひっくりかえって逆におしゃれに見える」など。

 

あっ。この手の謎用語はこと欠かないので時間があったら追加していけたらいいなあと思ってます。

 

☆ついったやってます☆