ファッションについての悩みでよくつぶやかれるのが「ファッションがわからない」という漠然とした悩み。
ファッションがわからない、何を買えばいいのかわからない、という悩みを持つ人は「ファッションの何についてわからないのかすらわからない」と感じている可能性が。「何がわからないのかわからない」は、なかなかの困りものです。
- ファッションがわからない人は何を望むのか?
- ファッションにまつわる「三大わからない」
- 「ファッションがわからない」はどう解決したらよいのか?
- 基本的なアイテムを集めよう!
- あとはトライ&エラー!基本的なアイテムの着こなしを知ること
- このブログについて
- まとめ
ファッションがわからない人は何を望むのか?
ファッションがわからないという男性の望みはこんなところでは。
- ファッションがわかる度合いはそこそこでいい。ガチである必要はない
- 標準的なファッションにしたい(でもなにが標準かはわからない)
- ダサいと言われなければ、バカにされなければ、それでいい
- おしゃれと思われなくてもいい
- でも多少はモテたい
ファッションがわからない人の本当の望みはファッションがわかることではない。ファッションをわかったうえでの次の段階にある。
ファッションがわかっていなくても、ダサいと言われない、バカにされない状態が維持できるのならそれでよいのでは。だってもともと興味ないし。ファッションに熱をあげてるヤツってなんか浅そうだし。
求めるのは無難。さらなる本音はモテたい!といったところではないでしょうか。
※ちなみに、無難と女子ウケは相反しませんのでご安心を!
ファッションにまつわる「三大わからない」
ファッションがわからない人は、だいたい以下の「三大わからない」を抱えています。
・どの服を買えばいいのかわからない【選択】
・コーディネートをどう組んだらいいかわからない【組み合わせ】
・流行がわからない【今と過去の差を認知する能力】
これらの三大わからないは、どれかひとつだけ存在するのではなくたいてい3つのわからないが複雑にこんがらがっています。
- 洋服選びに失敗しているから、コーディネートがうまくいかない
- コーディネートがうまく組めないから、どんな洋服を買い足せばいいのかわからない
- 流行がわからないからどの服を選べばいいのかわからない
- 流行の洋服をすすめられて買ったが手持ちの洋服に合わせられない
……という具合に。
「ファッションがわからない」はどう解決したらよいのか?
ではどうしたらいいのか。
1.ファッションの全体像をざくっとつかむ
2.コーデを組みやすい基本的なアイテムを集める
3.基本的なアイテムのコーデやスタイリングを知る
ファッションは誰かが手とり足とり教えてくれるものではありません。自分から情報を集めにいき、その情報を元に実践せねばならぬのです。
だから次の3つのことを、できれば同時に進める必要があります。
情報収集+アイテムをそろえる+着こなしのトライ&エラー
めちゃめちゃおしゃれだと思われなくてもいい、かといってダサいと思われるのは嫌だ。
つまり無難なラインを「そこそこ」と言うのなら、ファッションの全体像をざくっとつかみ、定番をそろえ、着まわしていくという手順で「そこそこ」を目指すのが合理的なはず!
ファッションの全体像をざくっとつかむことと情報収集すること
我々は目の前の洋服や今の流行が載るファッション誌など、普段は近視眼的にしか洋服を見ていません。無駄な行動をしないためにも、まずは俯瞰で見ることができるといいなと思います。
俯瞰で見るにはどうしたらいいのか。本の恩恵を受けましょう。
①ファッション・ライフのはじめ方
・今後のファッションの方向性についての具体的な指針を求める人向け
・てっとりばやくメンズファッションの概要をつかむのに超便利
②妹たちへの贈り物
・自意識過剰にふりまわされてファッションの袋小路に入ってしまっている人向け
・「イケてる自分でありたい」という理想と現実の自分のはざまで七転八倒している人へ
③人はなぜ服を着るのか
・軟弱で確固たる軸のない「ファッション」というものに自分がふりまわされることに納得いかない人向け
試行錯誤をはじめるまえに、自分のファッションの行方を照らしてくれるような本に出会えることはラッキーなことなのですよね。
特に『ファッション・ライフのはじめ方』は次のポイントを提示しています。早めにこれらのポイントを知るとだいぶラクになれるのです。無駄なことしないで済むから。
ファッション初心者向けのポイント
・サイズ感大事
・髪型大事
・試着大事
・スタイリング大事
ファッション誌を参考にする
ファッション誌もファッションに関する情報収集の手段のひとつです。でも、読み慣れている人にはいいのですが、読み慣れていない人にとっては……
- モデルがスタイルのよいイケメンばっかで参考にならない
- 謎のファッション用語に、読むのを断念したくなる
- 着こなしやアイテムの差が読みとれず、みんな同じに見える
こんな感じで読み方がわからんという人も多いのでは。
ファッション誌は自分のリアルとファッション誌の情報をひきつけてこそ実用書となります。
ただただパラパラと眺めるのではなく、リアルとファッション誌を結びつける行動をしてみてください。
【リアルにひきつける方法の例】
・気になるアイテムがあったら店に見に行く
・手持ちのワードローブで気に入ったコーデをまねる
・ファッション誌を見たうえでオシャレな友人のファッションをチェックする
ファッション誌を見て「ふ~ん」で終わらせない。心躍らせ、人を観察し、手を動かし足を動かし、頭を使いましょう。
ある程度の情報を仕入れたら、お店で見る洋服や友達の着こなしについての見方も変化すると思います。
基本的なアイテムを集めよう!
無難なファッションには定番が欠かせない。特に男性は女性より定番がはっきりしています。まずはそれらを集めましょう。
では、どういうアイテムが無難に該当するのか。
■シンプルなデザイン
■無地
■基本色(黒、ネイビー、グレー、カーキ、ベージュ、ブラウン)
このブログは25着の定番アイテムをおすすめしています。必要最小限なアイテムを選んじゃいました!これでオールシーズン着まわすのだ!!
靴 | チャッカブーツ、スニーカー、ワークブーツ、レザーサンダル、デッキシューズ |
ボトムス | チノパン、カーゴパンツ、デニム、クロップドパンツ、ショートパンツ |
トップス(半袖) | Tシャツ(白・紺)、ポロシャツ、半袖OXシャツ |
トップス(長袖) | 白シャツ、デニムシャツ、ピンクシャツ、ニットプルオーバー |
軽アウター | テーラードジャケット、カーディガン、ショールカラーカーディガン、ダウンベスト |
重アウター | Pコート、ミリタリージャケット(M-65) |
これだけあればとりあえずオールシーズンまかなえる(かなり少ないけども)。「洋服、何を買っていいのかわからない」の答えになるはず。
定番アイテムばっかなので、適当にピックアップして組み合わせても変にならない。
白シャツ×クロップドパンツ×デッキシューズ
「定番ばかりだと自分らしさが出せないのでは」という懸念もあるかもしれません。
でも、基本的なアイテムを持っていない状態でいきなり自分らしさを出し、かつモテようだなんて、不可能でないとしてもファッションを苦手としている人にはかなり難易度の高いこと。
それに、定番ばかりだと自分らしさが出ないというわけでもありません。そこらへんは、着こなし、スタイリングや本人の肌質骨格キャラクターetc.で違いが出る。同じ洋服を着ても、人によって雰囲気が全然違ったりしますよね。
ちょっとしたことでもずいぶん雰囲気が変わるのがスタイリングやコーディネートの面白いところなのです。靴を替えるだけでも印象がガラっと変わったりするのですから!
あとはトライ&エラー!基本的なアイテムの着こなしを知ること
ざくっと全体をつかんで基本的なアイテムを集めたら、基本的なアイテムの着こなしを知ることです。
ひとつのアイテムでも、結構多様な着こなしや着まわしが可能です。特に白シャツや白Tの万能ぷりったら……。
【Tシャツ着こなし&コーデ×メンズ】上着の重ね着も!白無地Tは便利だよ
ちなみに白Tは一年中着ることができるので便利です。例えば夏場。白Tとデニムしばりでのアレンジを考えてみたり。アイテムがシンプルだとアレンジしがいがある。
秋冬はストールの色や柄に工夫してもいいし。
ストールの巻き方を工夫してみてもいい。
小物で工夫する他にも、アレンジの方法はさまざま!
- 差し色を使う
- ボトムスの裾をロールアップ
- レイヤード
- 重さ軽さの調節
- こなれ感を出す
- シャツのそでをたくるetc.
アイテムがシンプルで定番だからこそ、いくらでも工夫ができるのです!
ファッションセンス解明します!男度女度からつかむコーデのコツ
あとは、トライ&エラーの繰り返し。情報収集と実践を並行して進めるべし!
- ファッション誌や街中の人など「いいな」と思うコーデの真似をする
- 手持ちのワードローブで1週間コーデを組んでみる
- 1つのアイテムでどれだけのコーデが組めるか考えてみる
- 買い物に行ったときに店員さんの意見を聞いてみる
- おしゃれ友人の買い物に同行させてもらう
このブログについて
このブログは、以下のような構成になっています。
●概論:各カテゴリー(トップス、ボトムス、重アウター、軽アウター、靴)の解説
●各論:オールシーズンをまかなう25着のアイテムそれぞれの解説
概論や各論で「何を買えばいいか」を参考にしてください。着まわしは各論や着まわし記事を参考に。
流行がわからない
三大わからないのうちの「流行がわからない」について、 25着のアイテムは定番で流行を追ったアイテムではありません。 流行は小物選びや、着こなしなどで対応することを考えています。
とはいえ、あまり流行を追いまくろうということではなく、ほどほどに取り入れようというのがこのブログのスタンスです。
流行については、デザインやサイズなどの点で店側が適度に商品に組み込んでくれているので、 新しいものを買うかぎりある程度は流行にのったものになっているはず。
トライ&エラーがファッションとの付き合い方の本来の姿だと私も思うのですが。このブログでそのトライ&エラーの作業をとっぱらえたらいいと思っています。
まとめ
今後、ファッションとのつきあいでターニングポイントがあるとするならそれは「自分を手放す」ときではないでしょうか。
「俺がカッコいいと思われたい」「俺がモテたい」「俺が認められたい」という、「俺が」「俺が」状態から視点をぽーんと切り替え、他者の視点で自分を見る。自分を客観的に知る、ことが自分を手放すことになる。
「俺が俺が」で頭いっぱいだとうまくいかないのですよね。仕事も人間関係も。ファッションも同じで。中二病な状態から精神的な成熟へブレイクスルーすることが必要で。
自分とファッションについて考えるとき、「今の自分じゃだめだ!」という中二病的思考ではなくて「今の自分はどう足かいてもこういうスペックなんだから、さてこれからどうしよう」という開き直りのような、あきらめのような境地が大事なのだと思います。
ファッションとのつきあいはおそらく長い旅になると思いますが、楽しい旅になれるようお力添えできたら本望です!